第4章 キョリ 【微エロ】
桜花の部屋を出ると俺は勢いよく走り出した。エレベーターは使わず勢いよく階段を下りる。
『苦しい…苦しい苦しい…苦しい…苦しい!』
ゼェゼェと息が鳴る。ドクドクと心臓が鳴り止まない。外はものすごい雨だ。暖かくなった体が、また雨に濡れ冷たくなる。
「やっちまった…!桜花に…あんな顔させた……俺が……‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
ダンッッッ!!!!!!!!!!!!
総悟はマンションの壁を勢いよく拳で殴る。表情は歪む。景色も…
「…っにが当分は親友でいいだよ!…ざけんな俺…!!!!!自分から壊してどうすんだよ!!」
明日からどんな顔して桜花に会えばいいんだ?皆目検討もつかねぇ。
ずぶ濡れの総悟を、帰宅途中の銀時は無言で見ていた。