• テキストサイズ

ジャンルごちゃ混ぜ短編夢小説

第1章 pdl



そんなことを言いながら通司さんは私の唇に触れてくれて。もっと、と言うように口を開くと、ぬるりと通司さんの舌が攻め入ってくる。どこかで聞いた、喫煙者と非喫煙者がするキスは喫煙者からすれば甘く感じ、非喫煙者からすれば苦く感じるというのは本当のようで、前に通司さんは私とのキスのあとに甘ったるいだのなんだの言っていた。私も今苦みと戦っている。苦いのは嫌いだけど、通司さんの味だと思ったらそれはとても魅力的な味に感じた。私にはまだ分からない、大人の味。


「とお、じ、さんとのだから好き、なんだよ」


えへへ、なんて照れながら言うと、それが通司さんのツボを刺激したのかもしれない。ぎゅう、と強く強く抱きしめられた。私もその倍の倍の分だけ力を込めて抱き返す。
目の前に通司さんがいて。私のためだけに微笑んでいて。私は今とても幸せで。
だから、もう。豆電球の灯りは嫌いじゃないなって思った。だって、もう心配なんてしなくても隣に通司さんがいてくれるから。

end
/ 11ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp