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奴隷と暗殺者

第2章 1


その議員さんの葬儀は明日教会で執り行なわれるが嘆くのは汚い金が舞い込まなくなってしまう支持者達だろう。
この支持者とは成人しており尚且つ国民でちゃんと税金を納めていれば選挙権も得られる。同時に支持者として票を入れる側にもなれる。

貧困層の中にはこの票を入れる代わりに金銭を要求する物もいる、また逆に議員候補が金銭をチラつかせて票を獲得する事もある。
今回の議員は後者の方だった故に余計質が悪い。
せいぜい明日の葬儀は何事も無く墓石の下に埋めて貰えるといいだろう。


公示人の話に耳を傾けながらも、私は市場での用事を済ませていく。
独身だと一人で全て行わなければならず何かと大変だ。

私? 私はただの王統派議員だよ。
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