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青い春のコイゴコロ

第6章 もう一つの涙と笑顔


「次の大会はでられるよ。ていうか、絶対でるから。」
「あと‥‥2週間もないよ‥‥?練習できないじゃん‥‥。」
「退院したらハンドが最優先だなぁ。絶対スタメンででたいし。」
ふんわり笑いながら言う柊。
ハンドのこと、話してる時の柊はほんとに楽しそう。
柊にはハンドを全力で楽しんでやってもらいたい。
強くなってもらいたい。勝ってもらいたい。
これは高槻高校ハンドボール部マネージャーとして。
でも、身体に負荷はかけてほしくない。
無理するくらいなら勝利なんていらない。
これは柊の彼女として。
矛盾した思いが交差する。

「1年からだしてもらえるように頑張らなきゃな!‥‥もぅ、ネガティブなこと考えんなって。」
「え?」
「顔にかいてるぞ。」
「え、嘘。」
「結希がさ、何考えてんのかも何悩んでんのかもわかんねぇけどさ。そんなに難しく考える必要はないんじゃない?シンプルに考えてみなって。」
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