• テキストサイズ

青い春のコイゴコロ

第6章 もう一つの涙と笑顔


「じゃあ、私はちょっとでかけてくるわね。1時間くらいで戻ってくるわ。」
そう言って、柊のお母様は病室から出ていった。


「はぁー‥‥しかも、なんかバレてるし!」
ぶつぶつとまだ不満気に呟いてる柊。

「柊がちゃんと教えてくれないのが悪いんだよ。」
「それはっ!だって‥‥‥‥心配かけたくなかったし。」
「余計心配したよ。入院って聞いて、心臓止まるかと思った。」
「‥‥ごめん。」
「ほんと、心配したんだからね。」
「うん‥‥ありがと。ごめんな。」

ぎゅっと柊に抱き寄せられる。
何かが解けて、涙が出てきた。

「柊ー‥‥。」
「もー泣くなって。」
「柊がいなくなっちゃうかと思った‥‥。そう考えたらすっごく怖くなった‥‥。」
「大丈夫だから。俺は消えないよ。」

柊の手はとってもあったかかった。
/ 63ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp