第6章 もう一つの涙と笑顔
そんなことがあった次の日。
その日、柊は学校を休んでいた。
何も連絡がないから、ちょっと不安になって練習終わりに電話してみることにした。
pururururu‥‥。
発信音がつづく。
諦めて、切ろうとした時にやっとつながった。
「もしもし?柊の母です。」
「え?」
「えーと、マネージャーさんかしら?ごめんなさいね。柊、今寝てるの。起こしてもいいんだけど、病室で電話使えないから。何かありました?」
「あ、え、マネージャーの前畑 結希といいます。えと‥‥柊は?どうかしたんですか?病室って?」