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青い春のコイゴコロ

第6章 もう一つの涙と笑顔


夏休みはあっという間に過ぎて、もう二学期も中盤。

「結希ー‥‥私、蒼先輩にフラれちゃったぁ‥‥。」

私は、無表情でそう言った心晴を抱きしめるしか出来なかった。
「‥‥わかってたけどね‥‥ヒック‥‥受験生だもんっ‥‥仕方ないんだよ‥‥ヒック‥‥。」
泣きながらそんなことを言う心晴。

「心晴‥‥。」

わかっていると言いながらも静かに泣き続ける私の親友。
ほんとにこの子は健気で、ほんとに一途だ。

今なら、心晴の辛さがすごく良くわかる。
柊がいなくなっちゃったらって考えると‥‥。
ちょっと前までの私だと、きっとこの感情はわからなかっただろうな。
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