• テキストサイズ

青い春のコイゴコロ

第5章 もう一つの愛を育む


「‥‥ちょっと嫉妬した。」
「へ?」
「結希は俺のものなのに‥‥って、俺何言ってんだろ。子供みたいだな。」
「もぅ‥‥そんなこと。体調悪いんじゃなくて良かったよ。柊、何にもしゃべらないから、心配してたんだからねっ!」
「ははっ。ごめんごめん。」
軽く笑う柊に、なんだか手のひらで踊らされたような気した。
だから、そっと柊の手を握ってみた。
「え、結希‥‥?」
「何。」
自分から繋いだくせに、恥ずかしくなっちゃってぶっきらぼうな答えになる。
「手‥‥。」
「嫌だった?」
「そんなことない、いや、すっげー嬉しいんだけど!結希から手繋いでくるの‥‥めずらしいな。ちょっとびっくりした。」
私の不意打ちに顔を少し赤く染める柊。
「柊ー。ちょっとかがんで。」
「え?なんで?」
「いいから!」
/ 63ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp