第1章 出逢い
会社についたらしい。
その会社の名前を見てわたしは驚愕した。
こ、これって…
大手音楽会社なんですけど!!!!!
隣を見ると、
「ん?あぁびっくりさせちゃったかな?俺、ここに所属してる歌手なの」
中に入ってエレベーターを待つところでサングラスを外す彼の顔を見てわたしはすぐに思い出した。
「あ!紅白出てた方ですよね?!」
そう。彼はあの大晦日の日真剣に司会者と話していた人と同一人物だったのだ。
芸能関係に専ら弱いわたしは彼の名前まではわからないけど、それでもすぐにわかった。
「ははは。自己紹介しますね。僕はAAAの西島隆弘です。よろしく」
AAAの西島さん?って一番人気ある人だよね?確か。
「あっ藤元愛莉です!よろしくお願いします!」
「愛莉ちゃんね。よろしく」
エレベーターで目的の階についたところで降りる。