第1章 出逢い
ぱっと顔をあげると帽子にサングラスをかけた男のひとがバックを持ってくれていた。
「だっ大丈夫です…」
手を乗せると、引き上げて立たせてくれた。
「とりあえず赤になるので渡りましょう?」
と手を引っ張ったまま横断歩道を渡りきる。
「怪我しちゃってますね。それにストッキングも伝線してる。ちょっと着いてきてください。」
「え!?あ、あの!!!?」
半ば強制的に引っ張られとりあえずついていく。
ついた先は薬局。
「すいません。怪我しちゃったみたいなんで手当てしてもらえますか?あと、ストッキングください」
と財布からお金を出す彼に
「あ!いえ!自分で支払います!!」
慌てて財布を出す。
「いいんですよ。これくらい」
にかっと笑って言う。
うわ、、サングラスをかけてたから、わかんなかったけど…すごいかっこいい人…