第4章 十四松と仲良くなる
夕方まで十四松くんに野球を教わって、なんとかキャッチボールくらいはできるまでに至った。成長した!
「そろそろ帰らないとおそ松兄さんに怒られる!」
『よし、帰ろっか』
20歳過ぎてるのに門限なんてあるのか……いや、わたしもあったけど。ていうかパパ、元気かな……?
「梅子ちゃん、帰るよー!」
『あ、うん!』
いけない、ボーッとしていた。慌てて十四松くんの横に並ぶと、「手ぇつなごー!」と言うので仲良く手をつないで帰りましたとも!何だかこんなこと言うのは失礼かもしれないけれど、弟ができたみたいな感覚でした。十四松くん可愛いです。
夕飯は何かな?とか寝るとき一緒に横で寝よ?とか十四松くんとお話しながらお家に帰ると、おそ松くんが玄関の前で立っていました。
『あ、おそ松くん!』
「ただいマッスル!マッスル!」
「おい十四松!梅子ちゃん!どこ行ってたんだよー!梅子ちゃんとデートしたかったのにー!」
おそ松くんは悔しそうに床をバンバン叩いていた。デート?わたしと?んなバカな。
「僕ね僕ね、梅子ちゃんと仲良くなったんだー!ねー?」
『うん!仲良くなったね!』
可愛すぎて思わず頭をなでなでしてしまい、はっ!しまった!と思ったのだが、十四松くんは「もっとなでてなでてー!」と頭をグリグリ寄せてきたので問題なかった。天使か。
一方それを見たおそ松くんは「ずりぃ、梅子ちゃん俺もー!」とお腹に抱きついたきたのでなでなでしました。君たち天使か。
それは夕飯の支度ができておそ松くん達のママが呼びに来るまで続いた。