第4章 十四松と仲良くなる
いきなり同居生活がスタートしたわけだが、おそ松くん以外の兄弟とは昨日始めて出会った為どうしていいかわからない。ここに住まわせてもらう以上仲良くしないといけない。ということで、名前だけ知った十四松くんとお話してみようと思います!
『十四松くん……』
「どしたのどしたのー!野球する?ハッスル!ハッスル!」
『えっと、野球はまた今度でいいかな?わたし、梅子って言います……よろしくお願いします!』
もう既に野球のユニホームを着てる十四松くんには申しわけないけど、今日は野球をする気分ではなかった。
「十四松だよー!よろしくね、梅子ちゃん!」
『うん、よろしくね!』
十四松くんが手を差しのべたので、それに応えようと手に触れた瞬間、ものすごいスピードで手を引かれ連れていかれた。
『えええーっ!十四松くんどこ行くの!?』
「野球しに行くよー!」
待て、今なんて、え、野球……?しないって言わなかったっけ!?嬉しそうにハッスル!ハッスル!と言いながら連れていく十四松くんを見てわたしは折れた。野球やったことないけど、やってみるか!
気合いを入れて頑張ってみたものの……キャッチボールすらまともにできない。あまりの下手さにか十四松くんもポカンとしてる。ああ、恥ずかしい。
「梅子ちゃん野球できないの?嫌い?」
十四松くんが不安そうに声をかけてきた。彼の方が年上なのに、年下に見えてきた。どうしよう、頭なでなでしたい。
『ごめんね、十四松くん……野球、したことなくて……。でも嫌いじゃないよ!だから1から教えてくれるかな?』
「梅子ちゃん!嬉しい!」
『ぅわあっ!?』
十四松くんがお腹のところに進撃(突進)してきた。いきなりだし力もあるから耐え切れる筈もなく二人で土の上に倒れ込んだ。奇行種か、彼は奇行種か!?
「梅子ちゃん……野球嫌いじゃなくて良かったー!これから毎日練習しようねー!」
『あ、うん、また野球しようね!』
毎日は勘弁して欲しいけどね(汗)
とにかく十四松くんとは仲良くなれました!