第10章 酒は飲んでも飲まれるな【チョロ松side】
それは、酔ったトド松が梅子ちゃんに無理矢理お酒を飲ませた時だった。最初は遠慮がちな梅子ちゃんだったけど、飲むとどんどん自分から飲み始めた。
「梅子ちゃん、いい飲みっぷりだねぇ」
「わっせ!わっせ!」
トド松がうっとりと梅子ちゃんの飲む姿を眺めている。十四松は梅子ちゃんのグラスが空になると素早く次のお酒を注いでいた。おそ松兄さんやカラ松兄さん、一松なんかは普段の梅子ちゃんからは想像出来ない姿を見つめ驚き固まっている。
流石に僕も無言でぐびぐび飲む梅子ちゃんが心配になってきた……。
「梅子ちゃん、飲みすぎじゃ……」
まだ飲み続けようとする梅子ちゃんの腕をやんわりと掴み止めようとする。すると梅子ちゃんは腕を掴まれたままこちらを見た。頬が紅潮して色っぽくなっている。僕は見てはいけないものを見たような気がしてそっと目線を逸らした。
『……チョロ松くん』
「っは、はははい!!?」
緊張して声が裏返った。恥ずかしい……。
『ふふ、チョロ松くん、好き……』
梅子ちゃんが僕に抱きついてきて、急で対応できなかった僕は支えられず後ろにひっくり返った。
す、す、す、好きって言われたああああああ!?
しかも今僕の腕の中に梅子ちゃんが寝てる……。あ、む、胸が当たってるし、ちょ、僕のピー(自主規制)が主張し始めて……トイレ行かして下さいっっっっ!!
「「「「「チョロ松(兄さん)!?」」」」」
慌てた兄弟が梅子ちゃんを僕から引き離した。名残惜しいけど……。それからすぐさまトイレへ向かった。
翌日、梅子ちゃんはケロッとした顔で、昨日の事を聞いたのだが、
「え、なんの話?わたしチョロ松くんになんかしちゃった!?」
……見事に覚えてなかった。本当に1ミリも!僕のこと好きだって言ってくれたのにいいぃ!!!
僕(達)は誓った、もう二度と梅子ちゃんに酒は飲ませてはならないと!!
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ようやく、書けた……_(__)_~◎バタンキュー
良かったらネタ募集しております~何松でも大丈夫です( ˶ˆ꒳ˆ˵ )