第9章 嫉妬のおそ松
※R15程度(ヤンデレ要素もあり)
首元に違和感を感じる……生暖かいこれは、舌?まるで犬や猫にぺろぺろと執拗に舐められているような感じがする。
『んっ、ふ、はっ……』
頭がふわふわして身体が熱い……
ぼんやりと思考が働かないまま、そっと目を開けた。
視界には赤いパーカーが目に入った。
『お、そ松くん……?』
首元を舐めていたのは犬でも猫でもなく、おそ松くんだった。
「んっ……あ、起きちゃった?梅子ちゃん甘い匂いするし、舐めたらもっと甘かった。俺達結婚するんだから別に良いよな~?」
慌てるどころか、ケロッとした表情をして言うおそ松くん。
『な、何を言ってるの……?』
おそ松くんはとっくに布団で寝てたはずなのに、どうしてここにいるの?それからいつもと雰囲気が違うから、なんか怖いよ……。
「俺達付き合ってるよな?だったらすることって一つしかないだろ?」
そう言うと再び首元に顔を埋めようとする。 わたしはおそ松くんの胸元を押して抵抗した。
『や、やめて!おそ松くん!』
拒絶されたのがショックだったのか、おそ松くんは泣きそうな顔をする。わたしの方が泣きたいくらいなのに。
「俺じゃダメ……?梅子ちゃんと最初に仲良くなったのは俺なのに……こんなことならもっと早く襲っとけばよかった」
最後の言葉は小さな掠れた声で聞き取れなかった。わたしは何もいう言葉が見つからず、ただおそ松くんを見つめていた。
「好きだよ、梅子ちゃん」
『!っむ、んんっ!?ふぅ、お、そっ』
抵抗する力が弱まっていたせいか、あっという間におそ松くんに距離を詰められキスされた。抵抗しようとするも既に腕をおそ松くんに掴まれ布団に縫い止められるようにされて動けない。
熱い舌が口内を荒々しくも時折切なく甘く蠢く。そんなおそ松くんの情熱的なキスに、気づけば自らも舌を強請るように絡めていた。一瞬驚いたように目を見開いたおそ松くんだが、嬉しそうに目を細めた。
こんなキスするおそ松くんが悪い、と心の中でおそ松くんのせいにしながら情熱的なキスに溺れた。
***
日曜日と言って更新できなくてすみませんでした。
かっこいいおそ松くんを…と言ってましたがなんだこれなお話になってしまいましたごめんなさい。