第8章 一松と仲良くなりたい
『あの……一松くん』
「…………なに。あ、今こいつクズだなって思いました?クズです。ゴミです。生きる気力のない燃えないゴミ」
『え、違「否定しなくてもいいよ、その目見てれば分かるし。あ、燃えないゴミって表現いいな。メモっとこう」……』
ね、ネガティブ……。クズなんて思ってないのになぁ…。一生懸命紙にメモする一松くんを眺めながらそう思った。
「……てかさ、」
一松くんがふと手を止めてこちらを見た。
『?』
「俺はあんたと仲良くする気なんてないから。友達?仲間?俺には一生いらない。だから、気安く話しかけてくんな。どうせ仲良くする気もないくせに」
『っ!!?酷いよ、一松くん……わたしは本気で一松くんと仲良くなりた「目障りだ、消えろ!!」っ……ごめん、なさいっ』
ショックで言葉が出ない。わたしは耐えきれず、部屋を飛び出した。いつの間にか目から涙が溢れていた。
パパ、パパに会いたい……。
その気持ちが強くなって、迷うことなく自分の家を目指して走り出した。
……
『家が、ない……』
やっぱりおそ松くんが言っていた事は本当だった。確かにここに建っていたはずの家はそこだけ切り取られたかのように無くなっていた。
じゃあ、今、パパはどこにいるんだろう……?
不安を抱えたわたしは、パパを探し回る旅に出た。どうか無事でいてね……。
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次回の更新日曜日になる可能性ありです、すみません(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
ちなみに、一松事変が終わればラブコメな感じに書いていきたいと思います。キャッキャウフフな話が書きたい(真顔)