第5章 カラ松と仲良くなる
翌日。おそ松くん達のママとパパ(以下六つ子ママとパパ)に改めてお世話になる事を伝えると二人共温かく迎えてくれた。六つ子ママは、「おそ松の将来のお嫁さんなんだから、遠慮しないで!」と言われ、『将来のお嫁さん?!ち、違います、誤解です!』と必死に否定するも「若いね~」とよく分からない事を言われました。そしておつかいを頼まれたので快く引き受けたところで今に至ります。
が、しかし……、スーパーに行くまでの道のりで橋の上でとても目立っている(浮いている)人物を見かけた。黒の革ジャンに黒のサングラス、手には薔薇を持っているええと誰だっけ……?確か次男の何とか松くん。ごめんわかりません。
わたしの目線に気づいたのかこちらを振り向いた。薔薇を差し出しながら。
「やっと来たかい?カラ松girl……って、君は『あ、昨日からお世話になってます、梅子です。よろしくお願いします!』……ふっ、俺は次男のカラ松だ、よろしく頼む、My little princess 梅子」
『あ、カラ松くん……普通に梅子で大丈夫です!』
「あ、はい」
My little princess って何か恥ずかしいからっ!カラ松くんってこんなキャラなんだ……。そういえば昔、兄弟で痛い奴が居るっておそ松くんが言ってたけどまさかカラ松くんのことか。
「ところで梅子は今からどこへ行くんだ?」
『あ、そうだ!カラ松くんのママにおつかい頼まれてるんだ!行ってくるね!』
また後でと言ってスーパーに行くはずだったのだが、「待て」と腕を掴まれた。
「俺も行こう、一人じゃ危険だぜ」
『じゃあ、お願いします!』
別に危険な事は何も無いと思うけど、せっかくなので一緒に行くことにした。だってカラ松くんと仲良くなるチャンスかもしれないしね!