愛玩人形になるまで【DIABOLIK LOVERS】完結
第2章 彼、彼女の日常
『〜〜〜♪』
翌日の夜。今日は休日で学校は休みである。キャンディは楽しそうに鼻歌を歌いながら廊下を歩いていた。とてもご機嫌である。
カナトに昨日褒められた、頭撫でてくれた!
今日もカナトの元に行ってたくさんお話して、もっとわたしのことを見て欲しい。
はやく側にいきたい。カナト、カナト、カナト……。
そう思いながらカナトがいるであろうリビングへと入る。
『あれ……?』
いな、い……?
途端に孤独感に襲われて怖くなった。
ドコニイルノ……?
キッチンで料理を作っていたレイジに声をかける。
『レイくん、レイくん』
「どうしました……?」
久しぶりに話しかけられたのか、レイジは驚いて料理の手を止めて
キャンディを見つめた。
『カナトがね、いないの……ねぇ、レイくん、カナトどこにいるのかな?』
「カナトなら、ユイさんのところへ……はっ、しまった!!待ちなさいキャンディ!!」
何かバレてはいけないことでもあるのか、レイジが慌てるが、時すでに遅くキャンディはカナトの元へと走り出していた。
レイくん、どうしたのかな……?
後でお礼言わないと……そしたらまたカナトは誉めてくれるのかな?
ふふ、はやく会いたい、カナト……。
「カナトがユイさんの血を吸っている、なんて……キャンディが知ったらどうなってしまうのでしょうか……」
レイジは一人、自己嫌悪に浸っていた。
そしてキャンディはとうとうユイの部屋に来ていた。
コン、コン……
きちんとノックをして声がするのを待つが、返事はない。
キャンディはあれ?と首をかしげると再びノックをする。
やはり返事はない。
もしかしてレイくんはわたしに間違ったことを言ったのかもしれないと、駄目元でドアノブを回してみる。
驚くことに鍵はかかっておらずドアがガチャリと開いた。
『ユイちゃん、ユイちゃ……え、カナト……?』
二人共ナニシテルノ……?
キャンディはその光景を見て驚き絶句した。
ーー
はい、かなりもう終盤です(はやっ)
新たなストーリーが浮かんでは消えていきます(笑)
逆巻家の妹でみんなから愛され……的な感じのほんわかしたシスコンストーリーとか、最近頭でぐるぐる回ってます←
書こうかどうかは迷い中ですが(笑)