第2章 変わらぬ日々
(ミカサside)
リオが逃げ去って行った後。
「俺もう無理だ……リオに勝てる気がしねぇよ」
エレンはそう言って蹲ってしまった。可愛い……。
あの天然バカ(リオ)は私のエレンをこんなにするなんて、絶対に許さない……必ずエレンと結婚させる。
エレンの頭をなでなでして幸せに浸っていたが、やめろよ、ミカサ!と言って手を払いのけられてしまった。しょぼん。
アルミンをチラッと見ると、満面の笑みを浮かべてiPhoneを操作している。怒っている。流石にこれは私でも怖い。
すると、ポケットがブルルと震えた。
スマホを取り出し、見るとLI●Eの通知で、アルミンからだった。
《今日エレリオの緊急会議開くね(^ω^)》
……顔文字まで怖い。
とりあえず私は、
《わかった。》
と、返しておいた。
リオの事も幼馴染みで大切だけど、一番は家族であるエレンだ。エレンが幸せになるなら、私は強力を惜しまない。