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Trajectory of light

第4章 〜波乱は突然〜




紅朶side


「ったく…。」



『誠にすいません。』



目の前で口を尖らせ、
黙々とハンバーガーを食べているのは
俺が巻き込んだ虹村君。




「…ま、こうして昼飯奢ってもらってるしうるさくは言えねーけど…。」


そう、虹村君の口に次々と放り込まれるハンバーガーは、俺の奢り…いわば俺の財産である。



謝罪の気持ちだったが正直予算オーバー。




そのおかげで俺はバニラシェイクのみだ。


…甘いなこれ。




「で?なんで土下座?」




やっぱ聞かれるか…。






『えっと…____

てわけだよ。』



俺は虹村君に
弟の勧めでバスケ部に入ること。

土下座に至った経緯。

挽回しようと自己紹介をしたこと
を話した。





「はぁ…アホなのか。
ていうか、そんな軽い気持ちで出来るもんでもねぇと思うぞ?」



『え?』


別に軽くはない。


そう告げようとしたが次の言葉に俺は絶句した。



「帝光ってバスケ強ぇし…
3軍まで別れてるくらいだぞ?」


いつの間に食べ終わったのかハンバーガーの包装紙を
丁寧に畳みながら虹村君が言った。




『はぁ!?まじかよ…。
…虹村君は強いのか?』





「まぁ…授業以来のお前よりは。」


虹村君は少し控えめに答えた




『…よし!バスケ教えてくれ!』





下手で挫折なんてあってたまるか。

大我に顔向けなんて出来ない。




「はぁ!?」




『頼む!!』



「わーったよ…特に用事もないし。」


頼みながらバンッと頭をテーブルにぶつけると
嫌そうな顔で引き受けてくれた。



『ありがとう!』


待ってろよ、大我…!
絶対強くなってみせる!!





*omake*



虹「ていうか、君付けで呼ぶのやめてくんねぇ?」


『え、いいのか?じゃあ…にじむー?』

虹「やめろ。」


『ええ…んー…修ちゃん。』

虹「オネエかよ。」


『…修。』

虹「それならいい。」


『やっとか…あ、俺は!?』

虹「あ?…ブラコン」


『ダメだよ!?』


虹「めんどくせぇな、…じゃ、紅朶でいいだろ。」

『おう…!』








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