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ましろ色シンフォニー -original-

第1章 剣の先は、女子学院


「十六夜くん、こんばんは」

彼女はブランコから立ち上がり、ペコッと挨拶をしてきた、いくら何でも俺はそこまで鬼じゃない

「あ、あぁ、こんばんは...」

ぎこちなく、挨拶をした、彼女の手には買い物袋がぶら下がっていた

「これ、今日特売だったから、買い込んだ」

似たような妹を持つ俺は思わず

「少し持つよ、近くまでは」

何故そんなことを言ったのかよくわからなかった、瓜生妹は

「じゃあ、お願い」
少しニコッとする、買い物袋を一つ持って歩き出す、ヒンヤリとした空気が喉を通る度に会話をしようにも言葉がでない、そんな時だった

「仮統合、イヤ?」

そんな言葉に、俺は

「あまり、好きじゃない...」

なぜハッキリと言わなかったのか、合併したら廃部になるから、絶対に反対だ、そう言えばよかったのに

「そっかぁ、あまり、ってことは、半分は大丈夫ってことだよね?」

瓜生妹は目線は合わせないが、ハッキリ答える、だから俺も

「合併なんかしてみろ、いろんな奴が困る、お前の兄貴にも、無駄なことはやめろって言っとけ」

つい熱が入ってしまった、不満が溢れ出した

「私はね、賛成、だって楽しいし、愛理達とも仲良くなれた、十六夜くんも、きっとーー」

俺は遮るように

「俺は認めない、絶対にな、絶対に」

俺は持ってた買い物袋を渡し、そのまま置き去りにして、駆け足で帰った、気がつくと家の前に居た、灯りが点いていた、癒々は帰ってるようだ、玄関を開けると

「連兄、お帰りなさい...お風呂にする?ごはんにする?それとも....」

俺は竹刀を取り出し突き付ける

「鍛練、するぞ」

待ってましたばかりに、癒々は庭に走り、竹刀を構える

「集中....集中...」

俺は無をつむり、相手の仕草、動き、間合い、竹刀の角度を感じとる、しかし....「「そっかぁ、あまり、ってことは、半分は大丈夫ってことだよね?」」....その言葉が頭を過ぎると

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