第1章 剣の先は、女子学院
裕魅は見事に崩れ落ちる、あれは痛いよな
「ぐぬぬ、でも平気だし?痛くないしぃ....」
めちゃくちゃ汗ダラダラ流しながら言っても説得力
がないのは、置いといて
「お前さ、また朝練来なかったな」
お腹をさすりながら立ち上がる裕魅に言うと
「いやぁ、朝の占いに見とれちゃってさ、私占い大好きだし」
ニカッと笑みで答える
「占いねぇ、俺はそんなの信じないけどな」
占いなんて当たりゃしない、そんなの見るだけ無駄、と裕魅に悪態を着きながら言う
「うわ、人生損してるよ連、占いってまぁまぁ当たるし」
「あんなの、抽象的に言えば信じ込むだけだろ、無駄無駄」
俺は席に着きながら言う
「でも連兄、たまに血液型選手権見てますよね」
「な、なんで知ってんだよっ!?」
癒々はニヤッとする、出来る妹だけある、俺はホームルームが始まると窓の外を見ていたら、グランドから去る、先輩二人の背中を見ていた
「仮統合....わからないな、俺には」
仮統合しても、メリットなんてないはずだ、そんな考え事ばかりしていた、そして放課後、部室は業者が清掃に入るため、部活ができない、癒々は買い物があるらしく先に行ってしまった、つまり1人で帰宅ルートになった、かならず通学路にある、嫌な学院を横切らないと行けない、そう思うと嫌気ばかりが来る、すると
「いってらっしゃいませぇー♪♪」
変なメイドが掃除をしながら、帰宅するであろう生徒に声を掛けていた、思わず見ていたからか、そのメイドが近づいてくる
「どうかされましたか?あ、まさか∑」
何か勘違いをされたのか思わず
「か、仮統合の生徒なんかじゃないかーーー」
全てを言い終える前に
「アンジェに惚れてしまったとか!?ひゃぁひゃぁぁー////」
目が点になった俺、なんか居辛くなった俺はさっさとその場を去ろうとしたら
「あれ?十六夜くん、どうしたの?やっぱり仮統合組に?」
瓜生新吾、帰宅するのか分からないが、鉢合わせてしまったようだ、瓜生はアンジェとかいうメイドに挨拶をして
「よかったら、一緒に帰らないか?」
俺は思わず、またも目が点になるが、すぐに
「いえ、急いでるから、さようなら」
駆け足でその場を去った、長い階段を降りていくと公園に着く、そこに、奴の妹、瓜生桜乃がいた、同期で別のクラスだが、知らない訳じゃない
