第1章 剣の先は、女子学院
瓜生新吾と、その親友の椋梨隼太、二人で校門前でチラシを配っていた、もちろん無視をしようとした
「あぁー、ちょっち待った」
椋梨先輩が俺の前に立つと
「仮統合に参加してくれる?必要枠が二件あるんだよなぁ、頼む!」
何言ってんだ、俺は前から断ってんのに、俺はそのチラシも受け取らず
「いくぞ癒々、朝練に間に合わない」
癒々はペコッと頭を下げて連夜に着いていった
「ありゃ、瀬名っちゃんより面倒だなぁ」
「瀬名さんは、しっかり話し合ったからね、確か剣道部に居るよね、あの子」
瓜生は双子の背中を見ながら呟いたのだった、連夜と癒々はそれぞれの更衣室で胴着に着替えて、道場に出る
「よし、先ずは竹刀二本重ねて素振りからだ」
「はい!」
ブン!ブン!と風を切る、連夜は竹刀を持つと心が癒される、妹は集中力が上がるのだ、しばらくして
「よし、こんなとこでいいか」
良い汗を流し、二人は道場を後にした、教室に着くと
「連くぅぅぅぅん!!」
猛烈ダッシュして、ダイブしてくるのは、幼なじみの逢笠裕魅、ニックネームは、博士らしい、俺は回避せずに居ると、瞬時に妹が竹刀が入った、桜の刺繍の入った竹刀袋を構え、フルスイング、見事に裕魅のボディーに直撃する
「ぎゃはぁぁぁぁぁぁぉ!?」