第5章 私と彼…5 完結
〜及川side〜
今から何ヶ月か前。まだ高2の冬の時期でちょうど部活後のことだ。
俺はその時ある男子らに放課後の呼び出しをくらっていた。
そいつらにはお互い好きな女子がいた。
まあ、ここまでくればわかる人にはわかると思うけど。
そいつらが好きだった女子が俺に告ってフられたのになんか癪に触ったらしい。
そこで、呼び出しをくらった俺は教室に閉じ込められたのだ。
「ハァー…最悪」
携帯はつながらないし、教室は寒いしで最悪だ。
おかげで外にいる訳でもないのに息が白い。
人が来るかと思って待っていたが誰も来ずにもう夜中だ。
「っあー、寒い。」
今日1日これかよ、なんて思ってた時だった。
ふと声がしたのは。
「及川?だっけか。お前男子にまで恨みを持たれるとは大変だな。」
「⁉︎う、うわあああ‼︎⁇」
後ろからの声。振り向けば、長い黒髪に、月明かりで光って見える銀の瞳の女子が暗闇の中から出てきた。
ちょ、恐いんだけど!
え?何これ幽霊的なアレ⁉︎
いや待って俺ここで死にたくないんだけど‼︎
なんて思ってたらー
よく見ると、『柊の現し身』の名でよく知れた武原柊だった。
「あー、ビックリした…」
「驚かせたか。すまないな。」
「い、いや…」
彼女とは同じクラスだがあまり話したことがなかった。
というか、お互い色々と相手(主に女子)をしなければならなかったのでそんな時間がなかったってだけだけどね。
「ていうか、なんで柊ちゃんがここに?」
平然としている彼女に俺は問う。
「あー、それか。別に深い意味は無いが、ただ教室に忘れ物を取りに来ただけだ。ま、その後眠くて寝てしまったんだがな。」
「え⁉︎寝た⁉︎」
「ああ。別に、今日は運が良いからな」
「運?」
「ああ。お、そろそろだ。及川、空、見ろよ。」
とりあえず、言われるがままに窓の方に来て空を見る。
?何か特別なことはないけど…
ー思った瞬間だった。
突然、夜の空に無数の輝きが放たれた。