第4章 私と彼…4
「ハァ、ハァ」
私はとにかくこの入り組んだ路地裏を走り続ける。
体力には自信がある。けれど、今の格好ではそれの消耗は早かった。
「っあ!」
慣れない靴を履いてるせいか柄にもなく転んでしまった。
露出されていた太ももや肘下あたりからジンジンと熱く感じる。
それに、入り組んだ道でどれくらい走ったのかわからないがずっと同じ道を走っているようで、もう身体に限界が来ていた。
ーコツ、
「っ‼︎」
「フフッそういう悔しがる顔…そそるよ。本当、その黒い髪と綺麗な銀の瞳に合ってる…」
「…この変態が。」
私の周りの変態なんか、及川だけで充分だ。
「ハハッそう言っていられるのも今の内だよ。」
男は私にバットを振り上げる。
「ーおやすみ。柊」
男は言って、私にバットを振り下ろした。