第9章 ~とある休日~
土曜日。
櫻井家は、それぞれの予定がある。
ママ→町内会のお茶会
パパ→会社の人ゴルフ
葵→塾の仲間と勉強会
翔→特になし
そんな訳で、今日はあたしと翔君の二人しか家にいないのです。
3人は朝早くから出かけてしまい只今……二人。
リビングに降りると翔君は一人コーヒー片手に新聞を見ている。
#NAME1#『おはよう?』
翔『………。』
あたしは台所に行き、コーヒーを入れて飲んでいた。
『………………』
なんなんだろ?この沈黙。
#NAME1#『先輩?先輩は、予定ないんですか?』
翔『………無い。』
『…………………』
会話が続かない………。
すると、
翔『お前は?』
#NAME1#『特に……。部屋で勉強でも……。』
翔『お前…勉強ばかり大変じゃねぇ?生き抜いてんの?』
#NAME1#『うーん…わかりません。ここ来てからずっと勉強ばかりやってたんで……感覚が麻痺してます。』
翔『ふ~ん……。今どこやってんの?』
#NAME1#『今は、国語やってますけど……レポート書いてます。』
翔『見せて……。』
#NAME1#『えっ(°□°;)?なんで?』
翔『別に……。』
#NAME1#『…………。』
翔『早く!!』
#NAME1#『ホワァイ!!』
あたしは部屋に戻り、レポートを持ちリビングに降りて行った。