第1章 【黒子】ボク、本当は。
(学校出たのも夕方だったし、遅くなっちゃったな…。ちょっと怖い。早く帰ろう)
そう思い歩き出したとき、ガシッと誰かに腕を掴まれた。
「君どうしたの?可愛いね!俺達と遊びにいかない?」
見ると、ニヤニヤとした表情の男達が3人。
『え…。嫌、です。離してください…!』
「そんなこと言わずにさぁ☆楽しいってきっと!」
腕に力を入れて逃げようとしても、男の力は強くて、とても離してくれない。
男達は気味が悪くてとても不快で、抵抗を続けていたのだけど、しばらくたつと男達は、諦めない私にイラついたのか、急に口調を荒げ出した。
「ああもう、うっぜぇな!さっさと来い!」
『やだ!離して!』
そのまま、ズルズルと引っ張られていく。
私、どうなっちゃうの?
(助けて、黒子君──────!)