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黒バス短編集

第7章 【青峰】ピンク・ブルー




「それじゃあ私はリビングにいるから、ちゃんと話しあってよね!」


そう言って出ていったさつき。

部屋にはアタシと大輝だけが残された。

気まずくて、アタシは早くも心が折れそうになる。


(はやく帰りたいなぁ)


切実にそんなことを考えていた。

だって、一方的に別れを告げて逃げたのはアタシの方なのだ。

長く続く沈黙に、胃がキリキリと痛くなってきた。


「…なあ」


『…何?』


大輝が話しかけてきたことに驚いて、それを隠そうとしてぶっきらぼうな返し方になってしまう。

なんて可愛げがないんだろう、アタシ。

なんて思っていると


「悪かったよ」


そんな大輝の声が聞こえた。

以外だった。

その言葉に振り向いてみると、大輝は頭を深く下げていた。



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