第1章 001...埋まらない穴
『さとみさん、大分お疲れのようですね。
しっかりと休息されていますか?』
「してます、してます。元気ですよー。」
『また貴女はそうやって…。
当たり前のことですが、睡眠も食事も、大事ですよ?』
「んふふ。蓮(れん)さんは、優しいんだから。」
『誰にでもじゃありませんよ。』
「うーん。やっぱりアレですね。
年には敵わないなーって。」
『…そ、そうださとみさん!
この間僕ね…』
「ふふっ。」
さとみと、蓮はそろって三十路。
やはり年齢にまつわる話は切なくなってきた。