第3章 003...これが私たちなんです
「やろうよ、バー。…ね?」
画面の中の恭弥は、じっとさとみの様子を窺っている。
『…ねえ、さとみ。ちゃんと言いたいこと、言ってる?
また溜め込んでない?』
さとみには基本的に溜め込む癖があることを、恭弥は把握している。
そしてその癖をとても嫌がる。
遠距離で、会いたいときに会えないからこそ、口にする大切さを常々語られる。
『爆発する前に、ちゃんと吐き出して。』
「…日中メグさんの惚気話聞いてたから、少し淋しくなっちゃっただけ…。」
溜め込むなといくら恭弥が言っても、なかなかさとみにはできない。