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【刀剣乱舞】人ならずとも

第4章 密談-こんのすけ


時を計るように現れた、黄金の甲冑に長い菫色の髪を持つ刀剣男士……。
○○の初期刀を、こんのすけは仰ぎ見た。

「今しがた、終えました」

長々と話したせいで審神者様を疲れさせてしまいました、と耳を垂れる一方で、こんのすけは刀剣男士…蜂須賀を思った。

○○の初期刀にして、目下、本丸唯一の刀剣男士。
そして…近侍。

今はまだ、○○も全てを受け入れかねているが、いずれ刀剣男士と心通う時が来れば、それが何よりの理想である。

主たる審神者に心を開き、日々戦いに身を晒す己を真に委ねた刀剣男士の強さは、目を瞠るものがあるからだ。

信じる足る、己の全てを捧げるに値する主が本丸にいると思えばこそ、彼らは文字通り、身を呈して戦に臨む。

いつか…蜂須賀と○○とが、そんな理想の形になり得るものかは、まだ知れないが。
けれど時に、そんな心の結びつきは諸刃の刃となる。

主従としての敬愛、敬慕…これを越え、想いの色が…形が変じた、その時……。

かつての記憶の一部に目を閉じて、こんのすけはふるふる、と緩やかに首を振った。

刀剣男士の内なる情や欲は淡泊…というけれど、そしてそれは事実でもあるけれど。

それがいずれ変化しないと、誰に言い切れるのか。
淡泊どころか、人のそれなどいっそ凌駕する熱を身の内に宿した刀剣男士を、こんのすけは現実に見知っている。

この…今は涼しげなばかりの刀剣男士が、いつか、そんな灼熱を身の内に生み出さぬなど、誰にも言い切れはしないのだ。

それでも…審神者と刀剣男士との信頼関係、その心の結びつきは深ければ深いほど、良い方向へと作用する。

だから政府は、その結びつき…親和を推奨する。
だからこそ、審神者と特定の刀剣男士が、主従の則を越えることすら、政府は黙認しているのだ。

本丸が…審神者が、刀剣男士が、その機能を損なわぬ限りにおいて……。

実は政府にこんな裏の思惑があるなど、無論、こんのすけは○○に語りはしなかったが。
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