第7章 夜陰の逃避行~思わぬ酔宴
この辺り、彼を知るものの目からすれば、『らしい』と言えなくもないのだが。
「……っ、その態度が……っ」
蜂須賀にすれば、やはり、何とも。
「この…からくり!」
「ああっ!?」
そこで飛び出した『からくり』発言に、大倶利伽羅が剣呑に振り返る。
しかし、この二人の睨み合い、
「ふん。馬鹿馬鹿しい。勝手にやっていろ」
「あれで結構ウマが合ってたりしてな」
「え、あ、あの、二人ともそんな暢気な……。止めなくて良いんですか?ね、主君?」
「あーっ!ごはんなくなっちゃったー」
「ん?どれどれ。本当だ、随分食っちまったな、大将。太るぜ?」
「ふ、ふとんないもん!やげんだってたべたくせにー!」
「いてっ。いてて(本当はほとんど痛くないけど)!馬鹿力だな、大将…って、いてっ。冗談だよ。分かった、分かったって!」
蜂須賀vs大倶利伽羅を肴にするもの、ちょっとおろおろしてしまう者、そうかと思えば、まるで眼中にない者(○○&途中から薬研も)とそれぞれに、夜は更に更けていく。
そんな騒動(?)の幕が下りたのは、やがて○○が睡魔に身を委ねた頃…だった。
その頃には既に、東の空が白んでいた…というのは、余談である。