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【刀剣乱舞】人ならずとも

第4章 密談-こんのすけ


こんのすけも蜂須賀同様、本丸に自らの室を持ち、暮らしている。
が、彼は刀剣男士ではない。

審神者と最も密接に関わるべきは刀剣男士であり、己はあくまでその補佐である、と自負しているこんのすけが、○○と蜂須賀がいるそこへ、用向きもなく現れることはなかった。

そのこんのすけが今、こうしてやって来たということは、つまり……。

「こんのすけ?」
「何事かあったのか」

○○と蜂須賀の意識が、ほぼ同時にこんのすけに注がれる。
その視線を受け止めて、こんのすけは、室の前にちんまりと座って頭を垂れた。

「失礼いたします。審神者様。本日は審神者様にお話がございます」

そう告げるこんのすけに○○は当然の如く応じたが、当のこんのすけは室に入りざま、蜂須賀の退室を求めた。

近侍の己を遠ざけるとは、と蜂須賀は憤ったが、この時のこんのすけは引かなかった。

「審神者様にのみ、お伝えすべき事柄にございます。刀剣男士には、ご遠慮いただきたく存じます」
「…………っ」

一触即発、とまでは行かぬまでも、束の間、睨み合いのような間が生まれる。

見兼ねた○○が何か言わなければ、という思いに駆られて口を開くより早く、蜂須賀が口火を切った。

「主にとって、それほど重要な話ということか」

念を押すように蜂須賀が鋭く問うと、こんのすけは目を反らすことなく頷く。
その姿に、蜂須賀は得心したように吐息した。

「ならば俺は座を外そう。だが、その間、主に何事かあったら許さぬ」

己の不在の間、こんのすけが主を守護せよと、そう暗に仄めかす。

受けるこんのすけもまた、了承の意を示すように低頭し、それを見届けた蜂須賀は静かに席を外した。
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