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【刀剣乱舞】人ならずとも

第4章 密談-こんのすけ


○○が初めての鍛刀を行うより、こんのすけから告げられた『それ』は、やや時間を遡る。

その日、未だ慣れぬ本丸での生活を送りながら、○○は広すぎる自室の一角にいた。

ただぼんやりしていても何も変わらない。
最初の数日は一人隠れて…とはいえ、散々泣いたり、時に喚いたりしたものだが、今では多少ながらも落ち着きつつある、と○○自身思うこの頃。

ただの手持ち無沙汰では何も変わるまいと、○○は本丸に入ると同時にこんのすけから受け取った書物を読み耽るのが、目下の主な日課と化していた。

そうして○○が自室にいると、蜂須賀は決まって少女の室に面した廊下に控えた。

だがこれには、○○的に申し訳なさと、そして、現代人の感覚からするに、どうにも落ち着かない、という理由でもって、以来、○○が自室に在る際には、蜂須賀は少女のいる室の次の間に控えることが常となった(無論、二人の間に会話が生まれたり、読んでいる書物について○○が蜂須賀に何かを訊ねたり、という場合はこの限りではないが)。

いずれにせよ、唐突に鍛刀に臨むよりも、本丸での生活に今少し慣れ、審神者としての知識を蓄える方が望ましいのではないか、という蜂須賀の提案と、これに頷いたこんのすけによって、○○の日々は一見穏やかな時間に包まれていた。

そんなことが続いていたとある日の、とある時刻、こんのすけが○○の室を訪れた。
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