• テキストサイズ

アル戦 短編

第2章 初夜を改めましょう[ダリューン裏]


その晩

いつものように、
掃除に洗濯、食事の用意と
家事をこなしていく

2人に聞いたアドバイスを
実践しながら

「確か…シーツを変えるのよね」

これはアルフリードが
言っていたことだ。

「…それから、可愛い下着をつける…」

見られても大丈夫なものにと
ファランギース様が言っていた

「あとは…」

こうして準備をしていくと
段々と実感が湧いてくる

「上手くいくのかしら…」

ドキドキしながらも
少しワクワクしている

よしっ、と
気合いを入れなおしていると
扉の開く音が響いた

ダリューン様だわっ…!

「ただいま戻りました」

「ダリューン様っ、
おかえりなさいませ!」

互いに目を合わせにこっと微笑む

きちんとおかえりなさいと言える
こんな当たり前の事が幸せだ

しかし
この幸せに浸ってる訳にはいかない

「あの、先に湯浴びへ。
その後食事にしましょう」

出来るだけいつも通りを心がけ
笑顔で振舞う

ダリューン様は不信に思う事はなく
短く返事をして浴室へと向かった


ふぅと息を吐き、
第一関門を突破したかのような
気持ちになる

「落ち着いて、落ち着くのよ私。」

そう、次は第二関門だ

湯浴びから戻ったダリューン様を
席に座らせテキパキと料理を運んでゆく

なるべく出来立てを
食べてもらいたいという思いがあり
席についてもらってから
料理を運ぶようにしてるのだ

「今日も美味しそうですな」

「ふふっ、ありがとうございます」

いつも美味しそうだといって
笑ってくれるダリューン様

子供のように
無邪気に笑う彼を知ったのは
この生活を送るようになってからだ

結婚してからこうした発見が多く
その度にやっぱり好きと実感する
/ 18ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp