第2章 初夜を改めましょう[ダリューン裏]
「えー!
姫様ってば、まだダリューン卿と
寝たことないの!?」
「なんと」
信じられないという顔をした
アルフリードとファランギース様
「アルフリードっ!
声が大きすぎますっ!」
そして、どうしてこんなことに
なっているんだと
誰かに問いたい私。
「あ、ごめんなさい…。
でも結婚してからすこし
経ちましたよね?」
「確か1ヶ月のはずじゃ、
その間ダリューン卿からは
何もなかったのか?」
そう、
私とダリューン様は1ヶ月ほど前に
挙式を挙げた夫婦なのだ
今日は、
女達で集まり話し合う、つまり
女子会をしようという事になり、
話題は何故か私とダリューン様の結婚生活について
どんどん話は進み
いつの間にか夜の営み話に
夜は一緒の布団で寝るものの
手を出してもらったことがないと
ポロっと言ってしまったのだ
で、現在に至る
「これはもういくしかないね」
「そうじゃな、
女は度胸ですぞ姫様」
「…一応きいておきますが、
お二人ともいくとは
どういうことですか…?」
きらんと2人が光り、
嫌な予感しかしない私は、
どうか思っている答えでは
ないようにと願うばかり
「「姫様から
ダリューン卿を誘いましょう!(ぞ)」」
いつも以上にテンションが高い
アルフリードとファランギース様は、
服装に下着、誘うときの台詞や
殿方のモノを上手に扱う方法など、
耳を覆いたくなるような事まで語っていく
「こんなもんですかね!」
「…こんな知識
知りたくなかったです…」
「何事も経験ですぞ」
本当にこんな事でダリューン様は
手を出してくれるのだろうか
抱かれたいのか、
抱かれたくないのか、
と問われると、抱かれたい
このままでいいのかと
思っていたのは事実なのだから
それっぽい雰囲気になった事はある
しかし、キス止まりだった
女としての魅力がないのかもと
不安になった事もある
うん、そうだ、
それを知る絶好の機会ではないだろうか
「私…頑張ってみます…。
ダリューン様の気持ち
知りたいです…!」
いきなりやる気になった私に
少し驚いた様な顔をした2人
だったが、すぐ顔を輝かせ
激励の言葉を送ってくれた