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アル戦 短編

第1章 想いを馳せて [ナルサス裏]




「実は姫様、あのアロマキャンドルなのですが
どうやら媚薬が入っていたようで」

「び、媚薬!?あのキャンドルはギーヴ様から貰ったものですよ!?なぜその中に媚薬が…」

「それは私では分かりかねますが、
その媚薬により姫様はああなったと考えられます」

ああなった…

あの時の感覚は今では夢物語だ

しかし

いくら苦しかったとはいえナルサス様にあのような事を頼むなんて…

「あの…ナルサス様にはご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした…」

謝っても謝りきれない

あの時私は苦しい思いとは裏腹に
ナルサス様に抱かれて嬉しくもあった

どうしてなのだろうとグルグル考えた結果
1つの答えに辿りついた

私はナルサス様が好きなのだ

その言葉を1度出してしまえば
もう後戻りは出来ない

気づいてしまった

「なぜ謝る必要があるのです。謝るのは私の方ではないですか」

「そ、そんなっ!
ナルサス様は苦しむ私を助ける為
やむを得なくあんなことをしたのであって、
そこには、なんの…感情も…」

口にすればするほど悲しくなる

ナルサス様は私を助ける為に抱いたのだ

私のように嬉しかったなどそんなものはない

「お待ちください!全て1人で解決してはおりませぬか!私の気持ちを姫様に伝えさせていただきたい!」

「き…もち…?」

「さよう…好きでもない人を抱いたりするほど節操なしに見えますか…?」

問いに首を横に降ると
そっと頬に手を添えられナルサス様としっかり目と目が合う

「私も好きなのです。姫様のことが」

触れるだけのキスを交わし、優しく微笑まれる

あぁ、やっぱりこの人が大好きだ。
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