第1章 想いを馳せて [ナルサス裏]
うっとりとした表情で見つめるナルサス様
ただただ恥ずかしさのあまり
頬を染めることしか出来ない私
「あ、あまり見ないでくださいっ…」
ついそう声に出してしまう
そんな私の反応が気に入ったのか
満足そうな笑みを浮かべながらナルサス様は
拘束を外しもう一度胸の膨らみに手を伸ばす
しかし今度は
揉みしだくという表現が相応しいほど荒々しい
手が胸の頂に触れる度、自分の声なのかと疑いたくなるような甘い音が零れた
「…姫様の声は鈴のようですね」
「っ…すずっ…?」
問いかける私の言葉は宙に消え、また甘い音が溢れはじめる
ずっと胸を愛撫していた手が流れるように下へと移動していく
たどりついたのは
自分ですら踏み入れたことのない場所
割れ目から侵入してくる初めての感覚
小さな水音がだんだん大きくなるにつれて私の羞恥心を煽る
「…ん…」
1本だった指がだんだん増やされいく
限界に達しそうになった時、刺激が止まり
ずぶ、と彼のモノが入り込む
「ッ!…あ…っ…」
敏感になっているトコロをこじ開けられる圧迫感、
ナルサス様の質量、思わず息を呑む
シーツを握った手が白くなるのも厭わず、
彼をのみこんでいく
「は…っ…や、はり…キツイ…っ」
そう零すナルサス様だけど動きは止めてくれなくて
短く息を吐く私の頬にキスしながら、
奥へ奥へと進んでゆく
彼の全てを抱え込み、息をはいたのもつかの間
今までシーツと隣り合わせだった背中にナルサス様の手がまわり抱え起こされた
繋がったまま彼の膝の上に乗せられ、
いつもは上を向かなければ合わない視線が逆になる
ナルサス様は私の腰を掴み
ゆっくりと上下に揺さぶりはじめ、
彼のモノが1番奥に当たる度、快楽に溺れていく
「ゃ…あっ…んっ…」
だんだんと激しくなる動き
肌と肌とがぶつかりあう音
遠のいていく意識
「…はっ、んっ…もぅ、や、ぁっ」
自分の中で何かが弾けそうになり、
求めるようにナルサス様に抱きつく
耳元で、一緒に、と彼の声が響き
張り詰めていたものが切れ、
生温かいなにかが自分の中に放たれる感覚と
絶頂に達する感覚を味わいながら意識を手放した