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アル戦 短編

第1章 想いを馳せて [ナルサス裏]


「姫様…いきなりの口付けに驚きはしましたが
このナルサスと同じなのですね…」

「同じ、ですか…?」

「私も胸が苦しいのです、
私も身体が熱いのです、
私もなにかを欲しているのです」

ひと呼吸おいて、彼はさらに言葉を続ける

「しかし姫様、私は
なにを欲しているのかはわかっております」

ナルサス様は今までずっと私の胸においていた
手をやわやわと動かし始めた、
くすぐったくもあるその刺激に思わず目を閉じる

「…ナルサス様っ」

「感度がよろしいのですね…」

フッと笑う声が聞こえたかと思えば、
彼が手を離し、今度は膝の下に滑り込まされ
身体がふわりと宙に浮かぶ。

そろりと目を開け確認すると、先程よりも近くにナルサス様の綺麗なお顔が。

抱き上げられているのだと悟った。

いつの間にか締められた扉を横目に
いつもとは違う目線で部屋を移動する

どんどん部屋の奥へと進むナルサス様
たどり着いたのはベッドルーム

「!?」

そういう知識が全くない訳ではない
しかしまさかこんな展開で
こういう事になるとは思わなかった

(いや、でもキスしたのは私からだわ…)

「姫様もなんとなく
予想がついてきたご様子ですね」

ベッドの上に下ろされる。
そのままナルサス様も私の上に覆い被さり、
そして唇を塞がれた

「んっ…」

頭がぼんやりしてくる。
荒々しくもあり、気遣うような優しさもある
先程よりも激しい、そんなキス

「ふ…っ……ぁ…」

離れた唇、唾液でぬれたそれを
ナルサス様は舌で舐め取った

そんな仕草にさえドキドキしてしまう

ふぅ、と色っぽいため息を零し
膝立ちになるとどんどん服を脱いで
がっしりとした肉体をあらわにしていく彼

「名前様…」

熱っぽい声で名前を呼ぶと再び私に覆い被さり

太腿に手を這わる
腰、背中、胸へと移動し
そして服をたくし上げた

ワンピース1枚だった身体の全てが外気にさらされる

「やっ…」

思わず腕で前を隠すが、
それをナルサス様はよしとしてくれない

「…全て、見せてください…私に」

両腕を掴まれそのまま頭の上で束ねられた
もう隠すものはなにもない思わず腕で前を隠すが、
それをナルサス様はよしとしてくれない

「あぁ…とても綺麗です…」
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