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(弓道)少女とバレー少年

第1章 始まり



ーー帰り道ーー

「なぁ、そういや、お前ってどこ高校行くんだ?」

樹里は私に聞いた。

「どこって、烏野高校だけど。」
「え、遠くね?お前ん家だったら青葉城西の方が近いと思うけど」
「青城は私立だし、何より弓道部がないからパス。
それに、この辺で県立の弓道部って烏野しかないんだよねー。」
「ああ、そゆことか。」
「そ、樹里はスポーツ推薦?白鳥沢とか」
「イヤ、俺は一般か、一般推薦だ。スポーツ推薦は高校に入ってからの部活が大変そうだからな。俺は運動は自由にやりたい。」
「…まぁ、あれで高校入ったらやりたくなくてもやらせられそうだしねー。」
「おう。」


樹里は「だからーー」と私に向き直った。


うん、嫌な予感しかしないな。



「ー勉強、教えてくれ。美弥」
「はいきたー。やっぱり来たよ、その回答。」
「⁉︎予測してたのか⁉︎」
「そりゃね。あんたの学力とそこの学校の学力じゃ、普通にヤバイから。」
「う…!」
「でも、今から本気でやったら受からなくもないよ。」

私の言葉に樹里はこちらを向く。

「!本当か⁉︎」
「うん、誰だって絶対に受からないってことはないんだから。
やる気と努力があればきっと叶うから。」

そのまま言葉を続ける。

「それで駄目だったら、私はその人はそこの学校じゃなく別のところの方が上手くいく、っていう暗示だと思ってる。」

言い終わったのと同時に少しずつ樹里は目を輝きさせて

「うおぉ!いいこと聞いた!ありがとな!美弥!」

近所迷惑にでもなりそうな大声で私に言った。

「はいはい。」

私は半ば呆れつつも返事をする。

その反応に、2人で少し笑って、そこでわかれた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーそして、


「ー続きまして、新入生代表の言葉。1年3組矢月美弥。」
「はいっ」


私は無事、この烏野高校に入学を果たしたのだ。
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