第1章 始まり
樹里のスパイクは速くて威力がある。
けれどーー
「…甘い!」
私は素早くボールのとこへ行き、レシーブをする。
「ゲ‼︎…あーあ、…うしっ美弥!決めろ!」
樹里はスパイクを止められたのを悔しがるが、すぐに私にトスを上げてくれた。
「言われなくて、も!」
私はそれに応えるように打つ。
さっきのお返しで少し遠くに打ってやった。
え?怪我しないかって?大丈夫、一応人のいないところに打ったからね。
「あっ!ニャロー、やられた!よしっ取ってくる!」
流石の樹里もこれはとれなかった。ボールの行った先へと走る。
私はというと、
「あ、では、失礼します。」
と言って何か言いたそうだった2人からサッサと離れた。