第1章 始まり
帰り、私たちは裏の人気のない所でバレーをしていた。
ん?何でって?
そりゃあ、樹里がやろうってうるさいからだよ。
なんかいつの間にかボール用意してるし。
まぁ、さっきの試合の影響うけたらしたくなる気持ちもわからなくもないから、付き合ってんだけどね。
「スゴかったよな!最後のあれ!」
樹里はレシーブをしながらオレンジ頭のスパイクのことを言った。
ちなみに今私たちは、レシーブ→トス→スパイク→レシーブと、交互にずっとこれを繰り返している。
って、いやいやいやいや。
「樹里もああいうことできるくせに何言ってんのさ。」
「そうだけど、まさか自分以外で見る事ってないからよ!」
樹里は目を輝かせて言う。
まぁ、確かにあの身体能力は稀だけど、やっぱり樹里は人のこと言えないような。
底無し体力の人を超えた超人だし←
「でも、やっぱいいよな!チームプレイ!」
「まあ確かにね…って、ちょっと後ろに飛ばし過ぎ‼︎」
樹里がスパイクを打ったところで、力の加減により遠くにボールがいってしまった。
げ、めんどくさいな、
とか思いつつもボールを取りに行った私は、その先に誰か2人が話してるのが見えた。
「そいつを倒しておれが一番長くコートに立ってやる…!!!」
……ん?
「…コートに残るのは勝った奴… …強い奴だけだ」
んん⁇
「勝ち残りたかったら強くなってみろよ」
……………………あの姿は…
おそるおそる目をこらして見る。
…うん、やっぱり…コート上の王様とオレンジ頭じゃん。