第1章 始まり
ガシャーン‼︎
「!」
大きな音で私は現実に引き戻される。
何事かと思えば、オレンジ頭がボールを追いかけて机の方に突っ込んだらしい。
周りからは「痛そー」とか「大丈夫かな?」などが聞こえたが、当の本人は全く気にしていないようだ。
体力底無しだなぁ…。隣の誰かさんみたい。
そんなこと思ってたら、あのオレンジ頭が自分のスパイクで点を取った。
「よっしゃああ‼︎‼︎いいぞー‼︎そのまま波に乗っかr」
「うるさいよお前!静かにしろ!」
「痛っ‼︎」
バシンと樹里の頭を引っ叩く。だってコイツ本当にうるさいんだもん。視線視線。
「おっチャンスボールきた!」
樹里はそれでも騒いでいた。もうこの子気絶でもさしてやろうかな。←
見れば樹里の言ってる通り雪ヶ丘のチャンスボールだった。
だがー
「! トスミス…」
セッターのトスミスだ。その先には誰もいない。
しかし、そこをカバーしたのはオレンジ頭だった。
「!」
片足で踏み切って一気にジャンプ。
かなり飛んでるぞ。あれ。
そしてボールを相手コートの方へぶつけた。けれど、そのボールはコートの中に入らず結局大差をつけられ勝敗が決まった。
その直後に、あの『コート上の王様』がオレンジ頭になんか言っていたが、私には聞こえなかった。