第2章 出会い
「失礼します。教頭先生。」
「!」
私の言葉で全員が振り向いた。
「君!さっきの」
「はい。1年の矢月です。入学式に使った原稿用紙を渡しに来ました。」
構わず私は教頭に用紙を渡す。ついでに首をかしげ苦笑しながら言う。
「ああ、あとそれから、ボールが顔面にくるのは仕方ないんじゃないでしょうか?」
「⁉︎いきなり何を言い出すんだね⁉︎君は!」
おお、焦ってる焦ってる。
ーよし、このまま持ち込むかー
「だって、ここはバレーをしてる体育館でしょう?」
「それがどうしたのだね⁉︎」
当然のごとく怒る教頭に、私は少し嗤って言った。
ーーそこで、空気が変わるーー
「練習しているんだから、ボールがどこにきてもおかしくないって言ってるんですよ。」
「ッ!」
教頭は少し怯えた表情になった。
「彼らは1年生。まだこの学校のルールを知らないでしょうし、バレーだって完璧にコントロールできるとは限らないから、ボールはどこから飛んできてもおかしくない。」
私は彼を少しずつ追い詰める。
そして、私は原稿用紙を差し出しながら言った。
「ここはそういう場所だって、教頭先生もわかっているはずですよ?」
反論のできない教頭は言葉を詰まらせた。
「〜〜っ …………君たち、次はないからね」
差し出した用紙をバッと強引に取った教頭はすぐに体育館から出て行った。