第2章 再会
「クッキー、食べる?」
袋ごとわたしのほうに
「あ、ありがとうございます。」
「ん。それ、甘くなさすぎ。」
「あ、残飯処理…どうもです。」
「っ、残飯処……そういう変な言い回し、前もたしか言ってたショ。」
またクハッて笑ってる。
「…ありがとうございます?(笑)」
ヴーンヴーン
巻島さんのスマホが鳴る
「っあ、やべぇ、ちょっと電話してくる。」
そう言って一旦席を立つ。
仕事の電話かな。東堂さんかな。
「は〜、めんどくせぇショ…。わりぃ、用ができたから先出るわ。」
「はい、あ、巻島さん」
「ん?」
今言わなきゃ一生会えなくなる