第2章 出会い
いけません!!!国王様!!
そう言いゼノの前に体を割り込ませてきた。
ゼノ 「アルバートやめないか。」
少し呆れたようにアルバートと呼ばれた男性にそう告げる。
アル 「この者は裏路地に住んでいるような身なりでなにか病気でも持っていたらどうするんですか?」
そう言ってジッと私を見下ろす。
(この人の目・・怖い・・)
その目は本気で私のことを汚らわしいと思っている侮蔑の目だった。
少しずつ頭が覚醒していく。
ズキズキと痛む頭と体をなんとか持ち上げ
これからどうこの場を去るか足りない頭で考える。
アル 「しかも・・リーデルだなんて・。」
ああ・・・どこまでいってもこの残酷な見た目からは抜け出せない。
もう言われなれた差別の言葉にももう心は痛まなくなった。
いつからだろう。
心が痛みを感じなくなったのは。
いつからだろう。
いっそ楽に殺して欲しいと思ったのは。