第2章 出会い
流れ出る血を止める力さえ残っていない。
「はははは!!!リーデル駆除完了」
そう言ってまた棒を振り上げる。
(・・私・ここで・・死ぬんだ)
振り上げられた棒を見ながらそう思う。
(・・短かったな。・私の・・人生)
そう思い目と閉じると
ツーっと涙が流れた。
「これで終わりだ!!!」
振り上げられた棒を勢いよくおろした。
目を閉じて少ししても衝撃はない。
ほんの少し目を開けるとふり降ろされた棒を握っている男性がいた。
「これは立派な殺人行為だ」
その男性がキッとにらみつけるとおじさんは小さい声でつぶやく。
「・・・な・・なんで・ここに・・・ゼノ国王様・・」