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第9章 中学校


仁王側

不二から聞いた中学生の氷月

やはり、昔は綺麗に笑っておったんかと安堵する

昔の氷月は何処にもおらんと言っておった

仁「不二、今の氷月はどうなんじゃ?」

長い話を終え皆が休憩をとっている中

俺は今を知りたくて聞いた

不「昔の面影は少しだけ戻ってきてるよ。あんなに話す子じゃなかったけどね」

そう言ってクスと微笑む

確かに、今思えばアイツが無口なんて考えられん

両親を失ったショックで口が中々聞けんと思っておった

桃城と菊丸に視線を移せば

罰が悪そうな顔をしておる

真実を知った彼らは次にどんな行動を起こすのか

楽しみでもあり、不安が過る

誤解を解く事が出来たのかは彼らの行動次第じゃろうな

不「彼女の目は本当に綺麗だったよ」

仁「なんじゃ不二。喧嘩売っとるんか?」

不「さあ」

そう言って微笑む

なんだか悔しいのう

俺の知らん氷月を知っており

昔の自然体を知っておる不二が憎たらしいぜよ

切「てか、氷月先輩はスカートだったんスか?」

乾「普通にスカートを穿いていたな」

丸「そ、想像できねぇ...」

ジャ「あ、ああ...」

スカート、のう...

まあ、似合うんじゃなか?

手「彼女は高校に上がった時からズボンなのか?」

柳「俺の知っている範囲だとそうなるな」

河「なんでズボンにしたんだろう?」

仁「隠すためじゃ」

海「隠すって、何をッスか?」

仁「まだ気づかんのか?」

柳生「女性にとっては見るのも苦痛でしょう。それを他人に見せないために隠しているのですよ」

河「一体、なんの事?」

?「じゃあ、見てるみるかい?」

「「!!」」

声の聞こえた方に皆が体を向けた

いつの間にか開かれているカーテン

ベットに腰掛けてこちらを見ている

その目は、今まで以上に冷たく鋭い

奈々はまだ奥で寝ておるようじゃ

河「み、見せるって...」

『クス』

仁「!氷月っ!」

氷月は片手でパーカーのファスナーを下ろしきる

それからは全てがスローモーションに見えた

両手でパーカーの上の方を掴み、下げていく

半袖の制服と長袖のパーカーの下から白い腕が見えてくる

そして、脱ぎ終わったパーカーを

ベットの上に放り投げた
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