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第9章 中学校


手「俺達も手伝えないだろうか?」

手塚の衝撃的な発言には皆が驚かされた

幸「まだ整理出来てないだろ?手塚」

手「だが、何も出来ない事はない。少なくとも俺はな」

手塚はそう言うと僕達に視線を送ってくる

「どうする?」と言った風に

海「俺はやるッスよ。こんな所でくたばりたくないッス」

越「俺もッス」

今年の後輩は可愛げがないね

不「僕も協力するよ」

河「お、俺も...」

大「俺もだ」

乾「協力しよう」

菊「お、俺もするニャ...」

桃「するッス...」

最後の2人が協力の意思を少し見せれば幸村の表情は驚いている

幸「驚いたね、君達もなんて」

桃「そりゃ、アイツの事は気に食わないッスけど」

菊「自分達が助かりたいだけニャ」

切「やっぱそう言う人ッスか」

切原の言い分もわかる気がする

だが、これは2人の意思だから何も言えない

そして僕はまだ聞いていない事を聞いてしまう

不「ねえ、彼女は組んでいた子4人が死んだと言ったよね?」

仁「お前さん、話したんか」

幸「フフフ、誤解を解いてみたくてね」

仁「後で怒られても知らんぜよ」

呆れた表情で幸村を見る仁王

幸村は何処か楽しそうな表情を浮かべる

不「彼女の身に起こった罰ゲームを聞いてもいいかな?」

「「......」」

彼女の事に聞かされた

だけど、彼女の4人の友達が死んだ時に発生するペナルティーを聞いていなかった

幸「本気で聞いているのかな?不二」

先ほどと違い真剣な表情で聞いてくる

本当に仲間思いなんだ

不「僕は本気で聞くよ」

そして幸村は口を開き、彼女のペナルティーを言った

それを聞いた僕達は全員が固まってしまった

あんなものを身近で見て、触れて、感じて

その上、右目を、食欲を、家族親戚を失った

僕達の想像していた物よりもはるかに上回る事であり

次にどんな言葉を掛ければ良いのか迷ってしまう

そんな事を体験しても彼女は生きたいと願っているのか

仁「因みにアイツは今、生きたいと思っとらん。俺達の約束だけで生きておる」

越「約束だけッスか」

柳「それだけで氷月と言う人物を保てている本人の自我の方が桁を超えていると俺達は思っている」

柳生「そして同情はせず、いつものように接していれば彼女の中で何かが変わるのではないかと考えています」
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