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ゲームはお好き?

第7章 ゲームスタート


柳「それも疑問の1つになるな」

『うん、でもこっちはいいよ。まずは脱出と解決を優先しないと』

ジャ「けど、二重に見えるんだろ?」

『その辺は片目でも閉じておけばいいでしょう』

丸「あっさりだな」

『!』

急に氷月の視線が扉に向いた

切「え?なんスか?」

氷月が扉に視線を送ってから

背中に寒気が走り、胸騒ぎがする

丸「なんだよぃ?」

幸「ブン太は感じないのかい?」

丸「何が?」

『......』

氷月は扉を睨んだまま視線をそらさない

さっきまで騒いでおった反七不思議達も静かになっておる

切「な、なんスか...」

隙間風が俺達の恐怖心を煽る

水島「な、何。どうしたの...」

『...鐘が、鳴る』

真「!」

キーンコーンカーンコーン

いつも聞く鐘の音

授業の始まりと終わりを告げる音

『...始まる』

氷月が小さく言えば辺りの色が変わっていく

真っ青から黄色に変わる

俺達は自然と窓を見る

氷月の背後に見えておる満月が表情を変えていく

そして、最後には血のように真っ赤に染まった

『ゲームの始まりだ。此処はもう異空間、戦場。私達は何も知らない学校内で七不思議を解決する』

氷月の表情は真剣だ

じゃが、何処か笑っているような気がするのは俺だけか?

アイツを見ておると、今までにない恐怖を感じる

『この部屋から出れば何があるのかわからない。気をつけろ、なんてのは安易だね』

柳「ム、本が勝手に...」

参謀の持っておる本が怪しく光る

その本をベットに置けば勝手にページが開いていく

柳生「何が始まるのでしょうか...」

水島「良い事じゃない」

切「それ、俺でもわかるッス」

真「止まったぞ」

氷月から視線を逸らし本が開いたページを見る

真っ白なページに黒インクの文字が浮かび上がり

やがてそれはハッキリと読めるものへとなった

『1つ目、だよ』

本を見る俺達に氷月の的確な言葉が走り抜ける

幸「蓮二」

柳「わかった」

幸村の言葉に参謀が本を手に取る

それと同時に氷月は扉へと歩いて行く

仁「何処に行くんじゃ?」

『此処に立ち位置を変えるだけさ。何処にも行かない』
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