• テキストサイズ

ゲームはお好き?

第6章 経験者


次に出会ったのが達也だった

彼は完全にバラバラ死体だった

関節の全てが千切られており、片目には眼球がなかった

臓器もそこらじゅうに飛び散り、一番最悪な状態だった

それでも私は残酷だとしか思わなかった

最後に見たのは実里の死体

右腕には無数の穴が空いており、左足はなかった

左肩から右脇腹が切られていた

これも一緒の思いだった

彼らは見捨てた、彼らには付き合えない

これ以上は無理なんだ

そう思い1歩歩き出せば

足を掴まれた

それは無数に空いている実里の腕だった

どれだけ離してと言っても返って来る言葉は

見捨てるのか?置いていくのか?

それだけだった

前を見ると黒い服に身を包んだ人間っぽ者が浮かんでいた

ソイツは大鎌をもって振り上げる

私は何も抵抗しない

しても無駄だと思ったからだ

1人でも死ねば、帰れないからだ

大鎌はしっかりと私の首に入っていった

先端が入り、視界は消えた

真「だが、生きている、では」

『そこが思い出せないんだ。そこから先は何があったのか覚えていなかった』

気づけば学校の廊下に立っていた

辺りを見渡せばちょうど下校時刻の5時半だった

さっき起こった事は夢か何かだろうと思った

友達も先に帰って実は会っていませんでした

そんな事を期待して家に帰った

両親がいつものように待っていてくれた

美味しい夕飯を食べて後片付けも手伝った

風呂に行こうとして右目に急な痛みが走った

私はそのまま体制を崩して壁に頭をぶつけて意識がとんだ

気が付けば道路の真ん中に倒れていた

右目が痛く手で押さえながら起き上がると

赤い液体がこちらに流れていた

流れてくる方向を見れば

無残な姿になった車と車の中で死んでいる両親が見えた

右目が痛みを増す、また意識を手放した

次に起きた所は病院のベットの上だった

隣では規則正しい機械音が流れていた

不思議と右目の痛みはなく起き上がると

ちょうど看護婦さんが中に入って来た

驚いた看護婦さんは医師を呼びに慌てて出て行った

今までの事は夢なのだろうか、と

医師が言うには何かの拍子で右目が見えなくなったのではないかと

食事をすればすぐに吐き出し、目の前で親が死んだショックで重度の拒食症になったのではないかと言った
/ 321ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp